日本語アクセントを気にし過ぎない Do not worry too much about our Japanese accent




日本語のアクセントは残っても、大丈夫です


幼少期(10代前半から中盤くらいまででしょうか)に英語圏に渡った人を除いては、

どうしても英語に日本語のアクセントや発音のクセが残りがちです。

まれにほとんど外国人アクセントが出ない人もいるようで、すばらしいことですが、

それは例外的と言えるように思います。


これは、英語圏で成功している日本人の多くの先輩たちをみれば、

納得できることです。

成功者として、TEDや海外の大学等でスピーチをしたり、

教鞭をとっている日本出身の方々の多くは、

母国語のアクセントが残っていることに気が付くでしょう。


しかし、聴衆は彼(女)らのスピーチに耳を傾け、

拍手やスタンディングオベーション(standing ovation)を送っています。


コミュニケーションが成立し得る英語能力と、専門分野での実績・貢献があれば、

母国語のアクセントがあったとしても、

ビジネスでもアカデミアでも成功の可能性があるのです。




ネイティブのような英語を話そうとそこにばかり集中するより、伝達すべき内容に注目する


もちろん、美しく自然に言語が話せた方がいいのはその通りです。

ここで私が強調したいのは、ただその点に気を取られ過ぎて、

人前で話すことをためらったり、引け目を感ることはないということです。

コミュニケーションが成立する範囲まで、もっていくことは必要です。


しかし、その点がクリアできたなら、

自分が磨いてきた専門分野や経験について、堂々とスピーチをしたり、討議したりしましょう。

たとえば、同じ授業料を払っている大学で、ずっと黙って座っていてはもったいないです。








相手の英語を聞き取る力がないと、コミュニケーションが成立しにくい

外国語習得について考えるとき、

つい、話す方に関心が向かいがちですが、

実は相手の話を聞き取れるか否かが、コミュニケーション成立の重要な鍵を握っています。



という話を書きました。

相手の言っていることが分からないと、話の輪に入りにくくなります。

1:1の対話ならまだしも、会議のような形式の場合、孤立の原因にもなりがちです。

聞き取れないという問題の方が、日本語アクセントよりもずっと深刻な課題だと私は思います。

聞き取れない理由は私の場合

1)そもそもその単語を知らない 
2)書いてもらえば分かる場合は、聞き取りの問題で、口語表現や発音の多様性についていけていない。単語の最後と次の単語の最初がくっついたり、間の音が飛んだりすると分からなくなる。
3)意外に速度は関係ない。

あくまで、私の場合ですが、上記のような理由が主です。

相手の話す速さは、私にとってはわりに関係がなかったです。

具体例を挙げますと、

ディスカッション中に、Hilton Villageという固有名詞が出てきたのですが、

Hiltonが聞き取れませんでした。

tonの部分が予想外に静かなのです。トン!と明確に音が出てこない。




また、”we the " が ”weed” に聞こえるなどは、

文脈から理解を修正することができますが、できないこともあります。

現在、私は日本で日本語の生活をしております。

1年の半分ほどは、仕事の都合で日本にいながら、かなり英語を使う環境になりますが、

使わない期間も、

できるだけ、英語力を失わないように

youtube等で一日最低でも30分は英語を聞くことを心がけています。


単語の方は、「読んで覚える」に尽きます。

仕事上、英語の書類を読む機会は多いため、知らなかった単語はメモして反芻しています。

また、iPad等で、その単語の発音とストレスがどこにあるかも確認します。

英語を聞く練習・単語を増やす努力は、

自分が話す時にも大いに役立ちますので、お勧めです。



日本語アクセントを気にせず、どんどん話して体験を増やす

実際に会話を体験することで、話し方のタイミングなども身についてきますので、

チャンスがあれば、引っ込み思案にならず話してみましょう。

コツは、ブラウンバッグの記事で触れました。


最近は日本の大学でも、英語による講義が実施されるケースもあります。

英語を話す日本人講師が担当していることも多いですから、

いよいよ通じないときは日本語という保険もかかっています。

そういう授業で、英語で質問してみるのも、

最初はちょっと気恥ずかしいかもしれませんが、いい機会になると思います。



同時に、外国人の話す日本語にもdiversityの精神で

留学やビジネスで、日本に来ている外国人も多くなりました。

我々ネイティブが話す日本語とは異なる表現、発音があると思いますが、

diversity(多様性)の精神で接したいものです。

結局、お互い様ですので。


(初出:2020年8月30日、加筆:2021年10月7日)

ブログ内関連記事:気負わない楽な英語の自己紹介(1)













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