Brown Bag Meeting とは?
ブラウン バッグ ミーティングとは、
カジュアルな会議のことで、お昼でも食べながら話をしようといった感じです。
ご想像の通り、ブラウンバッグとはサンドイッチなどお昼を入れる茶色の紙袋のことです。
自由参加のことが多く、参加したい人たちがお弁当を持って、会議室に集まります。
参加したがらない日本人もいる、たとえば私
英語ネイティブのメンバーからすれば、
気軽に情報交換したり、論文で行き詰っている部分のアドバイスを求めたり、
わざわざアポをとるほどでもないけれど、ちょっと聞いてみたいことがある、
といったときに便利です。
私にしてみれば、日本語でやるというなら、
気も楽だし、インフォーマルな情報も入るかもしれないし、
いい機会だなと思うのですが、英語なんで気が重いのです。
さらに、インフォーマル度が増すにつれて、ネイティブ英語は聞き取りにくくなります。
AHAHAなどと笑う場面でも、えっ!何?となることも多いし。
そんなわけで、私はBROWN BAG MEETING はあまり好きじゃなかったのですが
(好きじゃないというより、ビビるという感じが近いかも)、
親しいまわりのメンバーから
「出ておいでよ。結構いい話題出てるよ」
と誘われて、参加するようになりました。
どこの社会にも、super kind な素晴らしい人々はいるものです。
私流参加のコツ
1)自分から話し出す
まずは、これです。
The other day, when I said "○○" in the presentation, some did not seem to understand. Is there a good way to express?
(この前、プレゼンで○○と言ったら、どうも通じてないようだった。なんて言ったらいいんだろう?)
のような相談事に最適な機会で、私はずいぶん貴重なアドバイスを得ました。
2)短くはっきり話す
用意した内容について話す時は、少々長いセンテンスでも持ちこたえられます。
しかし、ブラウンバッグのようなカジュアルな集まりの時は、
その場でのやりとりになりますから、文章が長いと、途中であいまいになる危険があります。
自分が得意な文章を作っておいて、そのバリエーションで対応するのも、
慣れないうちはよい保険になると思います。
3)何も話さずお開きになるのは寂しい。
ブラウンバッグに限らず、日本人の参加者はディスカッション中、
一言も発言せずに終わるということが少なからずあるように思います。
気の利く人がいて、「○○はどう?どう思う?」とふってくれるとか
「○○は日本からの研究者です。まだ話したことない人もいるかもしれないから、紹介します」
といったように花を持たせてくれるケースも意外にありますが、
基本、自分から参加することになります。
私の意見としては、まず最初の段階で一言話す方が、後から入るより、入りやすいように感じます。
簡単な自己紹介でもいいし、なにか提案できるものがあればそれでもいいです。
4)くよくよ反省しない
私がこのタイプなので、一応挙げておきました。
私は、発言した後、
ちょっと場違いだったかな?、
あの単語は不適切だったか?、
みんなに気を使わせたか?
などと、暗く考え込むタイプで、独り相撲で萎縮するところがありました。
とても親しい研究仲間から
「何言ってるの。悩むとすれば、研究内容についてでしょ。英語は通じてるから大丈夫!」
と励まされて(「呆れられて」かも)、それからふっ切れました。
言語は違っても研究仲間はありがたい
私は帰国する前に、大学が催してくれた研究セミナーで、プレゼンテーションを行いました。
当日までドキドキものでしたが、たくさんの参加者を得て、
実に多くの研究者から的確な質問をいただき、また私も全力でそれに答えました。
この時のプレゼンが、今までで最もfruitfulな発表だったので、強く記憶に残っています。
研究発表というものは、発表する側と聞いてくれる側双方で作り上げていくものだなあと、
切に感じた次第です。
(初出:2020年8月26日、加筆:2021年10月4日)