使う必要がないと、英語はなかなか上達しない。英語だけではないですが。
Necessity is the mother of invention.
必要は発明の母
そうなんです。
どうしても英語を喋らなくては立ち行かないという状況にあれば、わりに短期間に一定のレベルに達すると思います。
しかし、必要に足るだけの英語力が身に付くと、その時点で止まってしまう例もあります。
たとえば、毎日の仕事にどうしても英語が必要な場合、その業務に特化した英語は急速に進歩するけれど、その後もどんどん上達するかどうかは、本人の考えによるんじゃないでしょうか。
さて、日本在住の私たちは、多くの場合、日本語ができれば日々の生活に問題ないでしょう。
むしろ、英語を話す機会はほとんど皆無なんじゃないでしょうか。
そういう状況下で、英語力を伸ばすのはなかなか難しいものです。
英語を覚えないと失職するんだ、とか、大切な人々とのコミュニケーションがとりにくいんだ、生活がしにくいんだという場合は、勉強にも力が入ります。
英語の繁忙期とそうでもない時期
私自身を例にとりますと、まず海外に仕事で出ている期間は、日々滑らかにしゃべれるようになります。
ヒアリングも躍進的に向上します。
では、日本にいる期間(こちらの方が長いわけです)はどうでしょう。
年にもよりますが、だいたい12か月中5か月程度は、担当している仕事が全部英語で行うものです。
いわば、英語の繁忙期です。
その間の仕事は、話す・聞く・書く、すべて英語ですので、日本にいますが、英語の必要度は格段に高まります。
ただ、海外にいるときと異なるのは、仕事が終われば日本語の生活に戻るという点です。
それでも、必要な単語を調べ、文章を補正し、英語文書をものすごくたくさん読みますので、次にお話する「そうでもない時期」に比べると、繁忙期は英語の滑らか度はかなり高いと思います。
「そうでもない時期」
12か月のうち、7か月は日本語中心の仕事をしています。
もちろん、文書をまとめて英語圏の機関に提出したり、メールでやりとりしたりするということは日常的にありますが、基本は日本の仕事です。
この期間は、
あー、なんて母国語はすばらしいんだろ。
何の苦労もなく読み書きできる。
ZOOMも楽だし、生産性も上がるなあ。
などと、思っています。
しかし、気を付けないとこの間に、英語力が落ちているのです。
耳も英語の音が取りにくくなっていますし、単語もぽろぽろと零れ落ちます。
知っているはずの言葉が出ない。
必要性が英語を向上させるのでは?
英語を使う当てもないし、予定もない。
こういう状態では、なかなか緊張感が維持できませんよね。
もし、英語がどうも上達しないと思っている方がいらしたら、
何か具体的な必要性を設定するというのも、ひとつのアイデアではないでしょうか。
たとえば、
日記を英語で書く、などもよいと思います。
前にも触れたことがありますが、私は5行日記を毎日英語で書いています。
こんな感じです。
1)The orange tree in the garden bore fruit.
2) I felt under the weather today.
3) I dropped by Yokohama and bought some sweets.
こんな調子で5)まで書きます。
ブログも、英語で全部書かなくても、ポイントを英語表記するだけで、海外からの読者が案外増えてきます。
このブログも、日本語で書いていますが英語タイトルがあるからでしょうか、かなり多くの英語圏の方々に読まれています。
最近はグーグル翻訳がありますからね。
英語を使う予定を自分でじゃんじゃん立てて、実際に使ってみよう!
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