声は上方に伝導するのか
コロナ禍によって、リモートで働くことがほとんどとなり、家か、家から歩いて5分の事務所(書斎のようなものです)で仕事をすることが激増しました。
自宅で仕事をする場合、2階建ての家の2階の部屋を使用しています。
自宅からすこし離れたオフィスで仕事をする場合は、5階になります。
オフィスの場合はそのようなことはないのですが、自宅の2階で仕事をしていると、道路上の立ち話の声が鮮明に聞こえてきます。
2階の私が使用している部屋は、道路に面している側なので、立ち話や電話の受け答えの声が実にリアルに聞こえてくるのです。
耳に飛び込んでくるので、当方に聞く聞かないの選択権はありません。
時には、まるで隣で話しているかのように鮮明に聞こえることもあります。
窓はもちろん閉めています。
日中はレースカーテン、夕刻以降は通常のカーテンも閉めています。
しかし、すごい伝導率で声は上に上がってくるようです。
というのは、階下の部屋にいるときは、まったく聞こえないからです。
空気伝導なのか、なにか雨どいのようなものを経て来るのか分かりませんが。
別に騒音で困るということではないのですが、なんか「おいおい」という感じはします
この話は、風鈴がうるさいとか、犬の鳴き声がうるさいという話とは違って、別に困るほどの害悪はありません。
ただ、立ち話をしている人々は、道路を隔てた家の2階にひっそりと仕事をしている私がいて、話が筒抜けになっているとは思っていないだろうなあと想像すると、気の毒というか、まあ微妙な感想を持つわけです。
住宅街のマダムたちの立ち話ですから、別に聞かれて困るような内容ではないです。
また、営業の男性でしょうか、大声で電話で話している人も、企業秘密が漏れるということもなさそうです。
誰も困らないのですが、なんだか人の話が結果的に聞こえてくるというのは、妙なものです。
以来、道路では余計な話はしないようにしています
クルマががんがん通る繁華街なら別ですが、住宅街の道路で余計な立ち話はしないようにしています。
そういえば、私の家の周辺の人々、つまりご近所さんで立ち話をしている人をほとんど見ません。
もう何十年もここに住んでいますが、見ないですね。
立ち話をしている人は、やや離れたところからクルマでコンビニに来たついでといった感じではないでしょうか。
要するに、全然知らない方々です。
ご近所さんが、井戸端会議を家の近くでしないのは、
たぶん、みなさん、私と同じように、道路で話している人の声って意外に周りの家に聞こえているんだなということを、実感しているからかもしれません。
話を終わらせたいのに終わらすことができないマダム
別に迷惑と感じているわけではないと書きましたが、本当にそうで、長くても5分程度の雑談ですから、どうということもありません。
しかし、たまになんだか助っ人としてしゃしゃりでたくなるような例もあります。
もちろん、家でじっとしていますが。
「ではでは、どうぞよろしくお願いします」
と切り上げたがっているのがミエミエなのに、
「本当にこちらこそよろしく。
そういえば来月は・・・」
と相手が話すのをやめない時。
こういうケースは1時間以上になる場合もありますね。
文章を書いている場合は、A4にして一、二枚分くらい書いて、推敲して、次のページに移るくらいの時間に相当します。
名残惜しいのか、気持ちの整理がつかないのか分かりませんが、相手の方はたいへんだろうなと余計なことを考えたりもします。