土足で家に上がってはいけないですよね
私の対米期間中に、これから日本に赴任する予定のアメリカ人家族と食事をすることが、何回かありました。
今はコロナ禍で、海外赴任も激減しているでしょうが、少し前までは、日本に仕事で中長期滞在するアメリカ人も少なくなったのです。
まず、確認されるのが、
靴は脱ぐんですね、家に上がる時は。
という点です。
もちろん、靴は脱ぎます。
たとえば開業医のクリニックや、歯医者さんなどは、靴を脱いでスリッパに履き替えるところもあるし、そのまま靴でOKというところもあります。
料理店も同様です。ただ、畳の部屋に上がる時は、まず例外なく靴は脱ぎます。
とりあえずまわりの様子を見て、確認してくださいね。
ということになります。
立ち食いは良くないんですね?
これも非常によく聞かれる質問です。
我々の感覚ですと、立ち食いとは、椅子がないレストランなどで立ったまま何かを飲食するという意味と、歩きながらたとえばホットドッグなどを食べるという意味のふたつが頭に浮かびます。
椅子のない食べ物屋さんで、立って食べる、あるいは飲むということは時々ありますね。
カジュアルで簡易的な感じはしますが、それほどマナー違反という印象はないように思います。
私も駅構内のスタンドで、コーヒーを飲んだりします。
他方、歩きながら食べる、あるいは、公共交通機関のなかで何かを食べるというのは、ちょっとお行儀が悪いなという感じを持つ人も多いのではないでしょうか。
最近の夏は猛烈に暑いので、熱射病対策に飲み物を飲むといった行為はもちろんOKでしょう。これは例外ですね。
最近は空いている電車の中で、おにぎりやサンドイッチを食べている人をたまに見かけますが、私は若干あれっという感じを持ちます。
しかし、急いでいて食事時間がとれないということもあるでしょうから、ダメダメと思うほどでもありません。
長距離列車で、駅弁を食べるのは普通のことですから、一般の電車で簡単なものを食べる人がいるのも、それほど不思議ではないのかもしれません。
それに対し、歩きながら物を食べるというのは、結構技術がいるんじゃないかなあ。
まわりの通行人を避けながら、ホットドックやアメリカンドックや、おにぎりを、うまく食べるのは、むずかしそうです。歩く振動もありますし。
以上のような考察をもとに、
1)もともと椅子のない食べ物屋では、誰もが立ち食いなので、立ち食いの良し悪しというより、椅子のない店に入るかどうかの選択になる。
2)長距離電車以外の車内で、何かお弁当的なものを食べるのは結構目立つかも。
3)歩きながら食べている人もいないわけではないけれど、食べやすいものでないと技術的にそもそも無理では?
といった感じの回答をしています。
たいていのアメリカ人は、土足で室内に上がるということのダメさと、立ち食いのダメさを同じくらいに考えているようなので、後者はそこまでダメではないと伝えているわけです。
室内に土足はとにかく厳禁ですから