プライベートで英語を指導していただいた中学生の頃
中学生の頃から高校にかけて、プライベートで教えていただいた英語の先生が、The English Kinderdudenをテキストとして使用しておられました。半世紀近く前のことです。
今、ネットで検索しますと、Kinderdudenの画像は出てきますが、日本で新品が販売されている様子はないので、残念です。
生活の一コマを描いた絵が1ページ分、その絵のなかのいろいろな物に番号がふられていて、それに対応する英語が反対側のページに記載されています。
本の出版社はイギリスの会社ですが、ところどころに多分ドイツ語らしき言葉が書かれているので、これは私の想像ですが、英語を学ぶドイツ人を対象にしていたのではないでしょうか。
English Picture Wordbook (イギリス英語が使われています)
著作権の関係で、本をお見せできないのが残念ですが、この本のおかげで普通日本国内の英語学習では、なかなか知ることができなかったであろう単語にも巡り合いました。
現在私は、アメリカを拠点とした研究者と行動することが多いため、すっかりアメリカ英語になっていますが、中学生の頃に習っていた先生はイギリスに長く住んでおられた方だったので、イギリス英語でした、
この本も、イギリスの出版社が出しているイギリス英語の学習本です。
hedge 生け垣、垣根
bulrushes ねこじゃらし(cattail)のような植物で水回りで見かける
fir tree 樅ノ木
spire 尖塔
beam 屋根または床を支えるために、建物の開口部にまたがる、
長くて頑丈な四角い木材または金属。
beamってこんな意味もあったんですね。すっかり忘れていました。「光線」
の方は覚えていたのですが。
pincers ペンチ、やっとこ
pillar-box
郵便ポストの絵のところに、pillar-boxとあるので、「エッ、mail-boxじゃないの?」と思いましたが、辞書で引いてみると、イギリスでは赤い筒型のポストをpillar-boxというようです。しかし、この本は50年くらい前に編集されたものなので、今はそう言わないのかもしれません。私は、pillar-box という単語自体、完全に忘れていました。
India rubber 消しゴム
消しゴムは ”eraser” か "rubber”だと思っていましたが、Indiaがついていたのでびっくりしました。辞書で確かめると、India rubber (消しゴム)とたしかに出ています。イギリス英語と言うことですが、今でもそう言ってるのでしょうか。
月日がたち、言葉も変わる
懐かしいKinderdudenを紐解き、英語を勉強したてだった50年前に思いを馳せましたが、
1)Kinderdudenの、最近発行された版があれば、ぜひ入手したいなあということ
2)孫にこの本で英語を教えたいと思いましたが、新版が手に入らなければ、ちょっとむずかしいかな ということ
3)知らないうちに、完全にアメリカ英語に私はシフトしていたなあという思い
4)そして、言葉は生き物、50年たてば、ずいぶん変わるだろうということ
を学びました。
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