英語圏でそのまま使われている日本語
日本語の会話の中で使われている英語・英単語は本当にたくさんあります。
英語から少し離れて日本語化したものも混ぜれば、相当の数になるでしょう。
他方、日本語が英語圏の中でそのまま使われている例もそれほど多くはないものの、存在しています。
今日は、英語のなかに入っていった日本語について触れてみたいと思います。
もっとも有名なのは samuraiとninja でしょうか
もはや昔の文化ではありますが、侍と忍者は根強い人気があるようです。
もちろん、今日の日本人にも侍のこころは残っていて、日本語の会話のなかで
あの人間はなかなかのさむらいだった。
などと言うことがあります。
武士道という言葉も日本語会話のなかで今日も使いますよね。
bushidoもまた、英語の辞書に載っています。
さて、英語辞書でsamuraiを引いてみましょう
public domain の辞書として有名なWebster's 1913を使用しました。
Samurai
多少意訳気味に翻訳しますと、
日本の旧封建制における階級制度において、大名以下武士階級は高い地位にありました。 彼らは庶民に対して生と死を決する力を持っていました。彼らはその身分の証として、二本の刀を身に着けていました。 彼らの特権は、1871年の封建制の崩壊とともに廃止されました。
ということになります.
が、1871年とは何が起きた年でしょう?
明治新政府による版籍奉還は1869年です。
廃藩置県は、1871年(明治4年)です。
さらに1871年には、散髪脱刀令が布令され、侍は髷を落としました。
二本の刀というのは、刀と脇差のことでしょう。
Webster辞書の内容は、極めて正確です。
samuraiの発音を最近のオンライン辞書の音声で聞いてみました
いろいろな音声を聞いてみましたが、「さむらい」の「む」が「ま」に近く発音されている場合もあるものの、おおむね日本語に近かったです。
karaokeはかなり発音が変化しているので、分からないかも
カラオケは、ほぼ
カリオキ
キャリオキ
カロキ
と聞こえます。
samuraiに比べて、相当発音が変化していったようです。
ちなみにninja と bushido は、分かる範囲の誤差でした。