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英語を聞き取れない理由は発音のカジュアル化  Why do we have a hard time hearing English words?


なぜ英語が聞き取れないのか

読むと分かるのに、聞くと何を言っているのか分からない。

字幕の英語は理解できるが、そう言っているとはとても思えない。

音で英語を聞き取るのが難しいという声は、私たち日本語を母国語とする人々の間では、よく聞かれます。

なぜ聞き取れないのでしょう。


字幕の英語を見ても、その文章が理解できない場合

まず、今回のテーマとしては番外になるケースを挙げます。

字幕を見ても分からない場合は、使われている単語を知らない、構文が理解できないという場合が考えられます。
その文章を抜き出して、単語を調べ、構文を確認するところから始めましょう。


ネイティブは単語を構成する音を全部きちんと発音するとは限らないです

ここからは、本題に入ります。文章を読めば分かるのに、音がキャッチできないというケースですね。

特にt、dなどが単語の途中にある場合、そこを外して発音するケースがあります。

たとえば、center 
本来ならセンターと言った風に(まあカタカナなので不十分な表現ですが)聞こえるはずですが、セナーに近く発音されることがあります。
tが弱くなっているケースです。


複数の単語をくっつけて発音する場合。
Do you have~
時として、ジュハブのように聞こえます。

私が実際にびっくりした例では、What’s that? があります。
バスの停留所で、ちょうどやってきたバスの運転手さんに、私が何か聞いたんですね。
○○に行きますか?
位の内容だったと思います。

運転手さんは、○○が聞き取れなかったようで、
What’s that? (何?)と言いました。 
「もう一回言って」みたいな感じです。
この表現自体は頻出するもので慣れているのですが、驚いたのはその発音です。

カタカナで書くと、もう本当に「オブザ?」っていう風に聞こえました。
このシーンでは、聞き返されていることは明白でしたので、コミュニケーションに問題はなかったのですが、
What’s that? がオブザ?に聞こえた私の耳に自信がなくなりました。

しかしその後、何度もオブザ?に遭遇しましたので、あれっと思うこともなくなりました。


教科書のように話す人はほとんどいない

私たちが日本語を話す時もそうですが、きちんと教科書のように話すことはありませんよね。

英語も同様です。英会話教室の英語なら理解できるのは、きちんとルール通りに講師が話しているからなんです。日常生活の英語と、教室の英語は異なると思っておいた方がいいかもしれません。

私の印象では、英語の場合、構文を崩すというより、発音のカジュアル化の方がよくあるんじゃないでしょうか。
聞き取れない要因の多くは、発音のカジュアル化だと思います。

あえて、構文的な例を挙げれば、kind of  あるいは likeを、話の接ぎ穂によく使います。特に大きな意味はありませんので、そこはさらっと流していいと思います。


発音のカジュアル化:じゃあどう対処したらよいか?

私の場合は以下のようにしています。ご参考までに挙げておきますね。

1)日常的な状況で英語を聞く場合、流れを捉える。
大学の講義やフォーマルなスピーチなどを除き、いわゆる普段の英語を聞くときは、単語ひとつひとつが正確に発音されるとは限らないと肝に銘じ、全体の流れを大切にする。

さきほどの、オブザ?を例にとりますと、
「ザ」が、that なのは分かりますので、そこからの類推になります。

2)慣れる。
しつこいようですが、オブザ?も何回も聞いているうちに、what's that? に近づいて聞こえるようになってきました。






まとめ

日常のネイティブの英語は、我々が期待するほど明確に一語一語発音されません。
まず、この点に留意しましょう。

単語を拾おうとするより、全体の意味を捉えた方がいいと思います。

あとは回数を聞いて、慣れることです。

Do you have~  ジュハブ
kind of  カインダ、カインナ

本当にたくさんの例があります。







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