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日本語のなかの英語由来の外来語  identity, communication, diversity..

 


外来語として英語が使用される頻度が高くなっている


最近の日常会話を振り返ってみますと、かなりの英単語が使用されていることに気が付きます。
それらの英単語は、英語というより、もはや日本語としてかなりこなれたものになっていることが多いと思います。

アイデンティティ(identity)

コミュニケーション (communication)

ダイバーシティ (diversity)

などは、日本語の訳語よりも、英語由来の外来語のほうが、むしろ定着していると言えます。

ひと昔前は、今ほど英語由来の言葉が入ってきていなかったと思います。

ではなぜ今、このような現象が起きているのでしょうか。






日本語の単語を作った例


たとえば、電話とか、昇降機とか、万年筆、自動車、皿洗い器などは、西洋から入ってきたものに、日本語で言葉を作って当てはめた例です。

telephone
elevator
fountain pen
automobile
dishwasher

テレフォン、エレベーター、ファウンテンペン、オートモビル、ディッシュウォッシャー
と言わずに、当初は日本語を作って当てはめたわけです。

今日では、エレベーター、ディッシュウォッシャーなどは、外来語の方がよく使われるようになっているものもあります。



英語がそのまま日本語化した例

他方、当初から英語がそのまま使われた例も多くあります。

ファックス、ストーブ、タイプライターなどは、そのまま英語が日本語化した例でしょう。
対応する日本語訳ももしかしたらあったのかもしれませんが、ちょっと思いつかないほどマイナーです。

最近の傾向としては、英単語をそのまま輸入して使うか、日本人が発音しやすいような形に若干変えて、使用する場合が多くなっています。

日本語化する過程で音が変化する先駆的例としては、
ミシン
があります。

sewing machineがもともとの英単語ですが、sewingを外して、マシンがミシンに変化しています。
もっとも初めの頃は、裁縫ミシンと呼ばれていたとの話もあります。


概念的な単語は、日本語訳を作るのがむずかしい


昨今は、英語がそのままカタカナ語として使用されることが多いと前述しました。

たとえば、diversityですが、
日本語訳としては、「多様性」がよく使われていると思います。

しかし、
diversityが、多様性という日本語によって、完全に表現されているかといえば、近似値くらいの感じではないでしょうか。

そこで結局、ダイバーシティというカタカナ語の方がよく使われるということになるのかと思います。

同様に、identity, communicationなども、モノを指す言葉ではなく、概念的な要素を含む英単語です。
こうした「モノでなく概念を示す英単語」が新たに入ってきた場合、その訳語を作ることがむずかしいのだろうと、推測します。


英語情報が豊富になったことも一因では

さらに、日常的に英語のニュースなどに接する機会が増えてきていることも、一因ではないかと思います。

オンラインで、多くの英語によるニュースを見ることができます。
またyoutube等の動画サイトで、生の英語に接する機会も格段に増えました。

したがって、次第に英語へのハードルが下がっているということも言えるのではないでしょうか。







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