スキップしてメイン コンテンツに移動

英語論文のネイティブチェックが戻ってきた! Native check of English article completed and sent to me

(from free-photo site)


うわー。かなりチェックが入ってる!

先般、社会科学系の論文を英文でまとめ、ネイティブの知人にチェックしていただきました。
英語論文の場合、その構成はかなりかちっと決まっているので、その部分はそれほど悩みません。
title, abstract, introduction, methods, findings, discussion, conclusions, notes, references, further readings

だいたいこのような構成が多いと思いますが、backgroudなどが入ったり、項目の単語が異なることもありますので、おおよそです。



母国語(私の場合、日本語)なら、まあすらすらと書けるのですが(書けないこともある)、英語(私にとって第一外国語)だと、そんなにすいすいとはいきません。
必ずネイティブ・チェックを通すことになっているので、最終的には標準的な英語になるはずですが、その途上はたいへんです。

英語圏に協力してくれる人がいない場合は、有料の英語論文プルーフ・リーディング・サービスに依頼することになります。


単数と複数、theとa

日本語では、単数と複数はそれほど気にしませんが、英語の場合、単複は重要な問題で、この部分にかなり直しが入っていました。
いかし何といっても難しいのが、theなのかa(またはtheなしの複数形)なのかです。

単複の方は、気を付ければ、独力でもかなり改善できるのですが、冠詞は本当に難しい。
これはもう、独力では自信ない範疇です。

固有名詞の前にtheがあるのか、ないのか。
the  White House (theが必要)
Central Park (theはつけない)

覚えるしかないのか?
ネイティブは完全に把握してるものなんでしょうか。
分からないことだらけです。


現在・過去・過去完了

論文の場合、たとえばインタビューしたのは過去であっても、そこで得られた事実は現在も不変である場合、どういう時制にしたらよいのか。
その事実の普遍性によるのか?
などなど、ここも困難な分野で、だいぶ直していただきました。

理系は英語で書くのが普通の世界

私は文系ですが、理系の人たちは博士論文も含めて、ほとんど英語で仕上げるそうです。
実際、たとえば医学部の博士論文をみると、ほとんどが英語論文です。
理系の世界では、theかaかなどはどうなんでしょう?
事実関係が明確なら、文章の細部はこだわらないのか、それともやはり英語としての完成度も問われるのか。
今度、機会があったら質問してみたいです。

文系の場合、日本語で書くことが大半だと思います。博士論文も日本語で書かれたものが多いですし、学術誌も、国内のジャーナルに日本語で投稿するケースが主ではないでしょうか。
ひとくちに文系と言っても、いろいろなジャンルがありますから、分野によっては英語論文が主流というところもあるのかもしれません。


今後は日本語論文と英語論文を1:1で発表していきたい

日本語論文ですと、読者は、日本語を理解できる人が主流になります。最近はコピペして翻訳アプリに載せれば、日本語が分からなくても読めるかもしれませんが。
英語論文の場合は、ほぼ世界中の研究者が読んでくれる可能性があります。
これはたいへんな魅力です。
今回はとにかく協力してくださった方に、心より感謝する次第です。




にほんブログ村 英語ブログ 英単語・英熟語へ




このブログの人気の投稿

Sara Lee 冷凍チーズケーキ 日本では買えないの?

     2017年当時に筆者が撮影  Sara Lee の冷凍チーズケーキ カタカナで書くと、サラリーになりますが、スペルはSara Leeです。 昔からある冷凍チーズケーキの老舗で、日本の高級チーズケーキとは比べない方がいいかもしれませんが、私は好きなんです。 チーズケーキの中にもさらに種類があって、どれもみな美味しいです。 さて、先日、そういえば、サラリーのチーズケーキ、ずっと食べてないな。 ちょっと食べたいなと思って、ネットで調べたのですが、うまく見つかりません。 かなり前は、日本国内でも売っていたと思ったんですが。 ネット上で、あった!と思うと、外国のスーパーの話 Sara Leeのチーズケーキを食べたという話を検索で見つけるんですが、駐在の方や留学中の方、つまり国外にいる方々のブログなんですよ。 おかしいな。日本でも売ってたよねえ、前は。と思わず独り言。 私が最後に食べたのは、ホノルル ホノルルにしばらく滞在していた時(2017-2018)、冷凍庫に必ずキープしていました。 Walmartで買ってましたね、たいがい。 上の画像は、その頃に撮ったものです。 3年前ですから、今はパッケージが変わっているかもしれません。 30年以上前に中西部にしばらく住んだ時も、近くのスーパーでいつも買って、冷凍庫に常備していました。 日本で買ったのは、いつだったかなあ。 どこかのスーパーで偶然見つけて買ったんだったかしら。 Sara Leeは、創業1935年だそうです 今、saraleedesserts.comを調べたところ、Sara Leeは、1935年、創業者がご近所のベーカリーを買い取ったことに始まったそうです。 アメリカ版wikiによれば、創業は1939年となっていますが、何を創業とするのかの見解の相違かもしれませんね。 そして、1949年にクリームチーズケーキを作り出し、お嬢さんの名前をとってSara Leeと名付けたそうです。 さらに1953年、おいしさをそのままに冷凍した冷凍ケーキの製造技術を確立しました。 その後、経営主体にたびたび変化はあったものの、サラリーのチーズケーキのおいしさは変わりません。 次にアメリカかカナダに行くまでお預けでしょうか シンガポール、香港、オースト

テニュア アメリカ大学教授の終身雇用について

アメリカの研究者にとってのテニュア アメリカの大学や研究所に在籍する研究者は、いろいろな立場の人がいます。 かつての私のように、招聘されて他国から一時的に共同研究のために来ている研究者もいますし、 有期雇用の研究者、テニュア(tenure)を持っている研究者とその内実はさまざまです。 テニュアとはなにか これは、無期雇用(終身雇用)の資格(権利)に相当するものです。 テニュアを持っている研究者は、定年や期限がなく、自分の判断で在籍を続けることができます。 所属している組織そのものが消滅した場合は別でしょうが、基本的に非常に安定した立場です。 そもそも雇用開始の時点で、tenure trackなのかそうでないのかは決まっています。 つまり テニュアコースでスタートする人と、 テニュアとは関係なく所定の雇用関係でスタートする人がいるわけです。 しかし、テニュアトラックで勤務を開始したからといって、必ずテニュアがとれるとは限りません。 だいたい5年くらい経過して時点で、その人にテニュアを与えるかどうかの審査に入り、 これにパスすれば晴れてテニュアを持つ研究者となります。 他方、審査で否定された場合は、おおむね退職することになるようです。 テニュアの審査で落選した研究者は、相当ショックを受けると思われます。 実際、比較的周辺で、テニュア獲得に失敗した例を見たことがありますが、 かなりの衝撃のように見受けました。 それはそうですよね。 終身雇用のはずが、失職となるのですから。 テニュアを持っている人々 知人でテニュアを持っていた研究者は、意外なことにわりに早い段階で退職していました。 だいたい日本の大学の定年くらいの年齢で、自発的に辞めたんですね。 私などは、もったいない、もう少しやればいいのにと思ったのですが、 各自いろいろな人生設計がありますから。 さて、審査に受かるかどうかもハラハラしますが、 そもそもテニュアトラックの仕事を得ること自体も、競争が激しいようです。 grant, grant, grant! テニュア審査がたいへんなのはもちろんですが、 それ以外にほぼすべての研究者が苦労しているのがグラント(研究助成金)の獲得です。 この助成金がとれるかどうかは、本当に深刻な問題のようで、 傍で見ていてもドキドキ

しかし、Ph.Dを持っているものが Dr. と名乗ることにいろいろな意見があるとは・・。However, there are various opinions about someone with a Ph.D. calling herself or himself a Dr.

私はアメリカではごく当たり前にPh.Dを持っているものはDr. のタイトルを使っているのだと思っていました 数年前のウォールストリートジャーナルオンラインのゲストコラムで、 ジル・バイデン氏(彼女はEd.D保持)にDr.を使わないように声をかけたエッセイにも 驚きましたが、そのエッセイへの反応にも驚きました。 即座に何言ってんだ!となるかと思ったのですが 意外な反応もあって、びっくりした私です。 たとえば、 大学などアカデミアではDr.を名乗りますが、その外では使っていません。 であるとか、 医師を意味するドクターとまぎらわしいので、どうかと思う とか。 もちろん、 何言ってんだ! という反応も多くあったと思いますが、 上記のような声もあって、それが意外でした。 私は Ms. とか Mrs. とか呼ばれるより、Dr.の方がいいです だって、実際にPh.Dを持っていますし、 医師だけがDr.を使うということにはなっていないと思うんですよ。 タイトルとして、英語圏では使いたいと思うんです。 今日の英単語: Have a good one! よい一日をお過ごしください この言い方は、Have a good day! とほぼ同じ意味ですが、day とかnightのように 時間に限定されずに、いつでも使えるのが便利です。