英語を話す・話す・話す。実際に使わなければ上手くならない。Speak, speak, speak English. English speaking proficiency is not improved if you don't actually use it.
実際に学生を見ていて思うこと
私は、大学院で、英語で行なう社会科学系の授業を担当しています。
語学のクラスではなく、社会科学上の課題を究明していく授業ですから、
英語はコミュニケーションツールとして存在するのみです。
将来、英語を使う職業や、あるいは留学をした際に、役立つように
英語を使って授業をしているわけです。
毎年、学生は入れ替わりますので、英語力は年によって変わります。
英語に近い母国語を持った留学生は、やはり活発に発言します。
また、帰国子女も同様の傾向がありますね。
要するに英語を使うことに慣れています。
一方、日本で英語を学んで来た学生もがんばっています
4月に初めて授業を受けた頃は、
ほとんど発言もなく、自己紹介などもあまり多くを語らなかった学生が、
連休明けの5月中盤に入ると、非常に英語の発言がスムーズになってきます。
この時点で、4-5回の授業参加に過ぎないのですが、
英語で発言するという体験に慣れて来るようです。
中学生から英語を勉強してきて、一定の単語力や構文を作る力はありますから、
あとは、実際に口に出して言ってみる
という体験が必要なわけです。
日本で生活する分には、実際英語はほとんど必要ないですよね。
日本語だけで暮らせる人がほとんどでしょう。
ところが、大学院の授業に出て、単位は取らなくてはいけないし、
英語を試すいい機会だし
ということで、実践力に火が着いたんでしょう、たぶん。
とにかく手を挙げて、発言してください
実際のたとえばアメリカでの
自分の研究生活を振り返ると
手を挙げて発言するどころか、
もう、割って入ってくるような勢いで意見の交換が行われてきました。
その点、私たち日本人は
人の話のこしを折ってはいけません
割り込んではいけない
と教えられてきていますから、
なかなか発言の機会が捕まえられないということがあります。
まずは手を挙げて、意見があるということをアピール。
そして発言するという形でも、充分OKだと思います、
黙っていないで、とにかく発言する。
英語の上達のこつは、ひたすらここにあると思うのです。