ひとつひとつの単語の意味は知っているんだけれど、文章の意味は全然違うという例
英語でときどきあれっと思うのは、
言葉の固有の使い方を知らないと、
文章の意味が掴めないといった表現に出くわしたときです。
ひとつひとつの単語は知っているのに、全体として意味が掴めない・・
そういう例をいくつか挙げてみたいと思います。
at large
at largeは、逃げている、逃亡しているという意味です。
The criminals are still at large.
犯罪者たちは、依然逃走中である。
新聞の見出しなどによく使われる表現で、見出しの場合は動詞を省いて、
10 most-wanted criminals still at large.
10人の最重要指名手配犯が、いまだ逃走中です。
と言う風に書かれることが多いです。
atは見慣れた前置詞。
largeは中学生の時から知っている単語。
だけれども、at large は、想像もできない意味なんですね。
これなどは、知らないとお手上げといった感じが漂います。
What are you after?
この表現も、知らずに言われると、どういうこと?となります。
私の後ろ???
わけわからない・・
これも決まり文句で、
What are you looking for?
と同じ意味です。
レストランの注文の時にWhat are you after?
と聞かれたら、注文の内容を聞いているということです。
何になさいますか?
くらいの感じですね。
小売店の場合は、何かお探しですか?
ぐらいの意味合いになります。
いやもう、分かりにくいです。
始めから、
Would you like something to drink?
Can I help you?
と聞いて欲しいものです。
難しくしないでー。
The stone work really sets off the garden.
この場合のset offは、引き立たせるという意味です。
上掲の文は、
石の造形物は、本当に庭を引き立たせます。
という意味ですが、set off が分からないと、?となります。
set off は、いろいろな意味を持っていますが、
そのうちのひとつが「引き立たせる」ということなのです。
set も off もおなじみの単語ですが、
全体の意味はつかみにくいですよね。
What brings you to Japan?
どういった経緯で日本に来られたのですか?
つまり来日の理由・目的を尋ねる文章です。
なんで、来日したんですか?的な聞き方より、
ソフトな聞き方(問い詰めるようなニュアンスが少ない)に類すると聞いています。
しかし、ソフトな分、意味が分かりにくい。
もし、アメリカに着いたばかりで
What brings you to United States?
と聞かれたら、?となりますよね。
要するに渡米の理由を答えればいいわけですけれどね。
Any volunteers?
誰か、やってくれる人いませんか?
という意味です。
たとえば、教室でちょっとしたプレゼンテーションをやろうということになって、
では、やってくれる人?と、希望者を募るような時に使います。
日本だと照れるというか、ちょっともじもじしてしまうかもしれません。
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